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生い立ち〜ご先祖自慢編〜
その1 「龍って本名ですか?」
よくあるご質問No.1ですね。本名で、「りゅう」ではなく「りょう」と読みます。「龍」としか変換できないことが多いですが、正しくは最後の三本線のところが「テ」です。坂本龍馬の龍の字もそうですよね!
さて。この名字【龍】の由来。
天明(1781〜1789年)の頃、天下の名医と言われ、京都に出て活躍しておりました一斎(いっさい)さんというご先祖様がおりました。京都御所で14歳の光格天皇が病となった際に治療のため御所に召され、心血を注いだ治療の結果、天皇は全快! 「天皇の『望みの品を申せ』とのお言葉にも、生来無欲な一斎さんは『何も望みはありません』と言い、【龍】という姓を賜った」と「郷土歴史人物辞典 奈良」(乾健治著)に載っています。
ちょっとしたご先祖自慢ですが、この姓と共に一斎さんの無欲さも受け継がれているのか、「医者を継いで、代々御典医として安定の人生送っていこうや〜」と言うような子孫も全くおらず、現在はまったく医者の家系ではございません(笑)。
その2 NHK「連続テレビ小説」のモデルになったおばあちゃん
私の祖母、龍 あさの(旧姓前田)は、大正12年(1923年)に日本で4人目の女性パイロットになった人です。昭和51年に放映された「雲のじゅうたん」のヒロインのモデルの一人で、得意技は「8の字旋回」。皇室関係者の前で披露したこともあるそうです。
「空は障害物がないから簡単」「地平線さえまっすぐに見てたら水平に飛べるんや」との名言も残しております。すごい。
昭和5年に結婚してからは飛行士を引退。農業に従事して、私の父含め、6人の子供を育てました。華やかな時代に区切りをつけたかったのか、まるで過去を封印したかのように静かに暮らし、飛行士時代の話をすることはほとんど無かったそうです。
おばあちゃん、めっちゃ怖くて、近寄りがたいオーラを持った人で、私が5歳の時に他界してしまったこともあり、あまりお話ができませんでした。帰省すると、いつも居間の一番奥の座椅子で、長いキセルで静かにタバコを吸ってはって、「ともちゃん、元気か。」「うん・・・元気。(緊張)」 会話終了、みたいな。
あんまり私のことに興味ないんや、と思ってたけど、実は私たち兄妹をとても可愛がってくれていたというのを大人になってから知って。おばあちゃんが小さな私のために丁寧に編んでくれた可愛いカーディガンもあって、母は「アンタに着せたら汚すから、勿体なくて着せられんかった」と、大人になってからもらいました。今も大切に持っていて、大切なお仕事の時などに、願をかけたりしております。
おばあちゃん、もうちょっと長生きしてもらっていろんな話を聞いたり相談したかったけれど、私を、うちら家族を守ってくれている、応援してくれている、といつも感じます。そんな私の夢の一つは、「『雲のじゅうたん』のリメイクドラマ、もしくは映画に、あさのおばあちゃんの役で龍ともこが出演する」ことです。ふふ。叶えたいなあ。
さ、次はいよいよ龍ともこがこの世に誕生します!乞うご期待(笑)。